iso tank - ADHDと自閉症

Over Dose(オーバードーズ)

OD、つまり薬の過剰摂取という意味。や。自分がそれをしてるってわけではないです。

ただね。リタリンが処方されなくなった今、今までのリタリンによる薬物療法が行えないとなると、他の療法を探さざるを得ない。

そんなわけでカウンセラーさんに奨められたのが、サプリメント療法。直接ADHDにも効くっぽいサプリメントはないっぽいんだけど、どうもいくつかのサプリメントにおいてADHDの人にそれなりの改善が見られるのがあるっていう。そんなわけでオススメされたのをリストしてみる。

ピクノジェノール
そもそも美容用のサプリメント? らしいけど、どういうわけかADHDの人にも効果があるらしい。ただしマイナーすぎて入手困難かもわからんね。
イチョウ葉
えーとなんだっけ・・・ボケ防止用のサプリメント? 忘れっぽいADHDの特徴に合うのだとか。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
これはえーと・・・集中力に作用するサプリメント? 青魚あんま食わない人向けとか書いてた。セロトニンに(直接的にではないが)作用するらしい。

このあたりを飲むと、リタリンほどではないにしろある程度の改善が見られた人もいる、と言う。

ちなみに以前奨められたセント・ジョーンズ・ワートだけど、これはどちらかというと欝に効くほうのサプリメントで、ADHDへの効果は望めないらしい。

ただ、
あまり手段を選べないのはわかってはいるんだけど、薬でもサプリメントでもアレコレ手を出して試す姿は、ちょっとしたヤバい人かもわからんね。

並行して運動療法も奨められた。療法ってかようは動きゃいいんだけど。

「治療なりリハビリだと思って運動すれば、そんなに苦にはならないかもしれません」む、確かにそうかも。

リタリン(Ritalin)減・断薬51日目

はっきりいう

しんどい

やばい

頭がずっと晴れない

一日中頭が寝てる

何かあるといちいち思考停止する

言葉がすぐ出てこない

仕事したくない

うつがぶり返してる

ほんとやばい

これは本当に来たるべき時かもしれない、

ほんとどうしよう

リタリン(Ritalin)減薬10日目

あらすじ

  1. リタリン(Ritalin)
  2. リタリンの処方が打ち切られた

というわけでリタリンの処方が打ち切られたため、飲み忘れたりして余ってたリタリンを用いて徐々に減薬→断薬の流れにもっていくことに。

ちょっとためしに、4日くらいリタリン飲まないでみたら、集中力というか覚醒度というかが足りないっていうか。

  1. 生あくびの回数が増えた。
  2. 服薬中に感じていた感覚のリアルさが消え、なんだかもっさりしてきた。
  3. 自分で集中力を上げようとすると、こめかみにやたら圧迫感がある。

ほぼ(薬を飲む前の)元通りになった。明らかにお脳や神経に刺激が不足してしまっている。頭振ったり殴ったり色々やるけど周囲からの白い目が痛い。ピンチ。

ううーん、、、こりゃ確かに困るわ、、、しかもなまじ「集中力の高い自分」を知ってしまっているわけだから「覚醒度の高い自分のままでいたい」と思うわ。

だがちょっと待ってほしい。「覚醒度の低い自分」が「本来の自分」であることを私は自覚し自省しなければならない。今までは「お薬」という補助輪を使っていただけなのだ。ただ、やはり補助輪なしではまだ上手に自分自身を乗りこなすことはできなかったのである。とはいえさすがにこれは仕事や生活に支障でるわ。うーん困った。

でも、いろいろなお薬やハーブ?だかをあれこれ試すようなことは、正直あんまりやりたくないのですよ。おいらがリタリンによる薬物治療を選択したときも苦渋の「最終決断」だったのです。「できる限りお薬に頼らない治療方法を試みましょう」ってことで始めたカウンセリング&集中力向上トレーニングだったのですが、どうもうまく功を奏さなく、やむを得ずリタリンつかったらこれがびっくり一発で即解決しちゃった、という経緯。ようするにあんまりお薬に頼りたくなかったのです。それは今でもそうなんだけど、断薬してみたら意外とキツかったというお話。

とりあえずカウンセラーさんとは「また集中力向上の方法を模索しましょうか」ということで話はまとまったんだけども、これはまた、けっこう苦難のADHD坂をまた登り始めたばかりなのかもしれないよ。

リタリンの処方が打ち切られた

あ、忘れてた。あけおめ。ことよろ。で、タイトルの通り、1月になってからやっぱりお医者さんからリタリンの処方を打ち切られたのでした。 仕方ないっちゃー仕方ないのですけど(∵)ゞ

~これまでのあらすじ~

  • 昨年12月頃、リタリンの規制が強化されるという噂が流れ始める。原因はジャンキーの乱用。
  • mixiで「リタリン規制強化反対、本当に必要な患者には適切な処方を」といった主旨のコミュがいくつか立ち上がる。
  • 医師さんに相談。「今のADHD患者に処方されなくなるほど厳しくはならないだろう」と結論。
  • 12月末頃、医師さん「やっぱり来年度から処方されなくなるかもしれない。なんとかかけあってみますが・・・」
  • 1月、医師さん「やっぱりダメでした。申し訳ない、本当に申し訳ない」

僕は医師さんに対して怒りや何某かの負の感情は抱いていない。本当に頑張って頂いた医師さんに、本当に笑顔で「ありがとうございます」と僕は言えた。 おかげでというか、リタリンが打ち止めになったことに不安はほとんどないです。この医師さんとカウンセラーさんなら、これまでどおりに真剣に向き合ってくれると、 僕は確信したからです。良いお医者さんに恵まれたことを素直に喜びたいです。

さて、話は変わりADHDについてですけど、そもそもADHDとはなんぞや? ということをさらっとおさらい。

  1. 簡単にいうと集中力が普通の人より低く、覚醒度(目の覚め具合)も低い。常に相当眠い人。といっても眠気どうこうではなく、目がパッチリ覚めない。 リアルに冴えない。いわゆる電波系の不思議君・不思議ちゃんのような感じ。
  2. だが突然、本人の関心が向いた方面へ常人以上の過集中を見せることがある。これは、普段集中力を使わない分、どこかで集中力を爆発的に使用するのだと思う。
  3. つまり本人による集中力のコントロールが困難な障害なのだと思う。普段ぼうっとしていて突然激しく動きだすことから『狩人』と揶揄されることも多いようだ。
  4. 現代の、常に働き続けるという社会のスタイルより、より原始的・動物的な、必要な時に必要な分だけ動き後は何もしない、というスタイルの向きがある。
  5. 気合いでなんとか覚醒度や集中力を上げれる軽度な人もいれば、気合いややる気ではどうにもならないぐらい重度の人もいる。
  6. 塩酸メチルフェニデート、つまりリタリンを用いた薬物治療は、この集中力や覚醒度を一時的に高めることで改善を図るもの。
  7. 現在まで、日本では成人のADHDに適応すると認められている薬は未だに存在しない

最後の一文だけが重要なんですけどね。つまり今までもADHDに効く、と認められている薬は日本には存在していなかったんですよ。 アメリカ等諸外国ではADHDに効くと認められている薬はけっこういっぱいあります。それらの薬の日本への輸入・持ち込みが禁止されていて、 その上日本ではそれらを「ADHDに効く薬」とは一切認めていない、っていう話です。リタリンは日本への輸入とか持ち込みとかは制限されていないが、 ADHDに効くとは日本国内では認められず、うつ病とナルコレプシーにのみ効果がある、と認められていたのです。 今回の騒動。厚労省は「リタリンはうつ病とナルコレプシーに効果がある」としていたものを「リタリンはナルコレプシーにしか効果がない」とし、 その上で「ナルコレプシー患者に適切に処方するように管理を適正化する」としたもの。

ただ、「リタリンがADHDに効くとは言わないけど、医師の判断でADHD患者に処方したとしても目をつぶっていいですよ」 ってことになってたんですよ。今まで。公に「リタリンはADHDに効果がある」とは、彼らは認めていなかったんです。

つまり厚労省に言わせれば「今までもリタリンがADHDに効く、なんて一言も言ってないのに、どうしてADHD患者が困るんですか?」 ということなのです。

こういう時ばかり筋を通そうとする彼らのやり方は、そもそもにして筋が通っていないわけなんだけど。 彼らがADHDという障害を(なぜか知らないけど)認知したくないばかりに、おそらくは今回のリタリンの一方的な対処によって、 今現在、人生を悲観したり絶望している人がいる。考えたくはないけど、もう既に首元にナイフを突きつけている人や物言えなくなった人がいるかもしれない。 ADHDの人だけでなく、今回の騒動にはうつ病患者も巻き込まれている。そして僕のようなADHDとうつ病を併発している人も少なからずいるだろう (幸い僕は恵まれている)。うつ病患者は、ADHDのような「曖昧な排除」ではなく「明確に排除」されている。そしてうつ病の場合、なまじ薬が多いだけに 「自分に効く薬」を特定するのは難しい。MAO阻害薬、三還系・四還系抗鬱薬、SSRI、SNRI、DNRI・・・etcetc。うつ病の治療で重要なのはとにかく 「不安を取り除くこと」にある。「メチルフェニデート」という選択肢が削除されたことにより、また薬探しの旅に出なければならないうつ病患者が確実にいる。 彼らの不安を増大させてどうするのか。そしてうつ病患者がどういう思考に陥りやすく、どういう行動に移りやすいかを解った上での判断だったのか。 ADHD患者が現状のとおりパニックを起こしかけていることも想定できなかったというのか

僕はリタリンを元通り使えるようにしろ、とまで言うつもりはないけど、彼らには明確な怒りを覚える。 今後何があっても彼ら自身の選択の結果でしかないし、さじ加減一つで文字どおり「狂わされた」人たちを救う術は僕にはない。

リタリン(Ritalin)

塩酸メチルフェニデート? だかいう覚醒剤ならぬ「向精神薬」であるこの 「リタリン(Ritalin)」という薬剤であるが、このたび うつ病への適応が除外された

ぶっちゃけていうと俺が困る。やめてよまじで!

白状すると(前々からブログやら何やらでちらちらと言ってたけど) 結論から述べると俺はうつ病(とADHD、他)なのです。 見えない? まぁそんなひどくないし。毎日ちゃんと薬飲んでるし。 おかげで最近の精神状態は未だ波はあるものの大分安定してきたところ・・・だったのになぁ。

この薬、飲み始めは効き目が強すぎたので、一個を半分にして飲まざるを得なかった。 飲んで10分くらいすると今まで狭く思えた自分の視野が突然開けてくる。木の葉の一つ一つが色も鮮やかに くっきりと見えるようになり「眼が良くなった」と誤解した(実際には集中力が各方面に増強されるのだそうだ)。 カウンセラーさんによると、薬全般にいえることでもあるが、リタリンは「補助輪」なのだ、と言う。 つまり俺からしていうと、「ものへの集中の仕方」が解らなかった俺に、「集中法」を教えてくれた補助輪、ということになる。 確かに多幸感(幸せに感じること)も少なからずあった。世の中がこんなに鮮やかだとは思わなかった。 リタリンを飲んで迎えた最初の秋は紅葉があまりにも綺麗で泣き出した記憶がある。

同時に思うこともあった。ああ、覚醒剤ってこういう感じなのかな、と。成分だかなんだかそういうのが覚醒剤によく似てる、 っていう感じのことはカウンセラーさんと医師さんから何度も説明された。分量を守って、飲みすぎないことが肝心。 ていうかたまに飲み忘れて仕事に集中できなくて(´・ω・`)ショボーンってなることばかりで、 逆にうっかり多く飲んだってことはなかった。 リタリンはあくまで補助輪。服用量は補助輪の大きさ。正しい一定の量を飲んでれば車輪も一定のままだし、走行も安定するのです。

しかし、あくまで補助輪。いつかは外さなければならない日も来る。それは解っているのだけれど、 こんな形で、走行中にいきなりスポーン! とか補助輪引っこ抜かれることになるとはなぁ。

そういうわけなのです。