iso tank - 笛 2007年 01月

スキル「リズム」が0.3あがった

前回の記事で音は幸福を運び、そして耳から摂取しケツから出た幸福のカスにもまた 幸福が残留しているということについて言及した。つまりケツから出る音は福音であると 証明されたわけである。あートイレすっきりした。

どんだけ長い間トイレに篭ってたのか。それはどうでもいい。俺の大便室滞在時間は 長い。そんなことより音である。俺は近頃ティンホイッスルをいじくり回している。 ティンホイッスルというのは楽器で、つまり縦笛。実に安っぽい音が出る。 しかし工夫次第でそれは人の心をも打つという。というわけで俺は励む。

念のため書いておくと縦笛吹くのが上手になったからといってモテるわけではない。 縦笛を吹いている様は口をすぼめたり頬を膨らましたり、なんだか卑猥である。 見た目はあまりおよろしくない。吹く人によってはちょっとキモい。つまり俺だ。 つまり俺はモテたいがために楽器を習い始めたというわけではない、ということを ここに宣言したことになる。そう、純粋に音楽を楽しむ心。

ではならばなぜここに関心無いはずのことを書く必要があるのか。それはすなわち 自分の心の奥に「実はそうは思っていない」自分がいるからである。つまりモテたい。 はい、俺はやはりモテたいのです。縦笛如何に関わらず。でも俺が縦笛吹いてる姿を見て 「えっ・・・やだ何この人ちょっとカッコイイかも(はーと)」 とかいうフラグが立ったらいいな。立たない。

ずいぶん長いこと話が飛んだ。とにかく縦笛を吹いている。 最近「ジグ」と呼ばれるジャンルの曲を練習している。 これは8分の6拍子というちょっと特殊?なリズムで演奏されることのある、 アイルランド音楽に多いリズムのひとつ、らしい。 でも伊達に小・中・高とおべんきょうをならってきた俺ではない。大学? 金なかった。 で、これ割れるっすよ。インテリ風にいうとこれ約分できます。4分の3ですね。ふふん。 しかしここに大いなる落とし穴があった。俺ハマった。

音楽の分数は分母が音符を、分子が一小節あたりの音符数をあらわす。 これを拍子記号という。つまり4分の3拍子といえば四分音符が一小節内に3つ入る。 つまり8分の6は八分音符が一小節内に6つ入る。計算上または見た目は同じではあるが、 リズムは全然違うのだ。これを理解するまで数日かかった。

簡単にゆうとリズムのとり方には強いと弱いと普通がある。 同じテンポで手をパンパン叩くにしろ、強弱をつけることではじめてリズムが生まれる事に 改めて気づかされたのだ。これにはしてやられた。 八分音符が三つ並んだ楽譜を連想してほしい。八分音符が並ぶと、 上のところがヒゲじゃなくて横棒になって連結するじゃないですか。これを三連結。 で、これを手を叩く時に、最初の一発を強く叩いて後の二つを弱く叩くようにする。 タタ。八分音符なので早く叩く。これが三拍子。これを二回繰り返す。 タタタタ。これが8分の6拍子となる。 これをずっと続けて叩く。腕が疲れる。ヤメヤメ。ともあれ、コレに気づいたのだ。 俺びっくりした。俺目覚メチャッタ。

結論。8分の6と4分の3では、音符の連結や強弱のつけ方が違うということ。

8分の6拍子
これが8分の6拍子で、

4分の3拍子
これが4分の3拍子。

同じ8分音符でも連結の仕方が全然違うわけ。 8分の6拍子はタタタタなのに対し、4分の3拍子は タなのですよ。 最初からこの画像を載せておけばよかった。まあいい。

さらにリズムをちょっと簡略?してみる。約分に近いかもしれない。今頭の楽譜の中には、 八分音符が三つずつ連結されていて、それが一小節の中に2セット入っていると思う。 これをいじって、三連結の最初の八分音符二つを、四分音符一つに置き換える。 タンタ。リズムはこうなるね。これが2セットだから、タンタタンタ、というリズムになる。 で、タンを強調すると、タンタンタ。音符の数が減った分 腕もあんまり疲れないし、小気味のいいリズムだと思う。

タンタタンタ。

で、このタタタタとタンタンタ を適当に混ぜたりつなげたりして叩いてみるとどうなるか。すごく複雑で楽しげなリズムに なると思うんだ。つまりこれがジグなんだと僕は思った。楽しいでしょ?  楽しいと思ったら僕と一緒に笛吹こう。ちなみに僕は横笛も持ってるし吹ける。僕すごいでしょ?