iso tank - プログラムな?話

を に

を に

がんばれぼくらのGoogleたん!

はじめて Vista をまともにさわったよ

確か農業会計ソフト(ソリマチだ)が PC 上から消えたとかそういう理由で我が家に Vista 入りノートパソコンが届いた。「直してくれ」とのことだ。"なくなった"のに?

まぁせっかくの機会なので Vista を触ってみる。実はろくに触ったことがない。

まず真っ先にコントロールパネルを開きたいと思い、Windows キーを押して C を押した。

何も起こらない。

仕方がないので「コントロールパネル」をいまいましいマウスでクリックし、コントロールパネルを開いた。

その後は色々だった。アレがない。コレがない。よく覚えてない。とりあえずデスクトップを右クリックすると一番下に"個人設定"なる項目があった。いかにもアカウント設定か何かに見受けられたが、後ろに "(R)" とついてる。もしやと思いクリックしてみると、ああ、これは Vista 風「画面のプロパティ」だ。

とりあえず「テーマ」の中に"Windows クラシック"がある。切り替えたくなってしまう衝動と約 2 分格闘する

また何か色々やって、飽きたので Windows Update だけしてやめることにした。Windows キーを押して U を押したら何か開いた。何かの見間違いだったことにし画面を閉じて、Windows キーを押しながら U を押したら「なんちゃら操作なんちゃら簡単なんちゃら」とかいう画面が開いた

その画面を 1 秒も見ないうちに閉じると、いつものようにデスクトップを 1 回クリックして ALT キーと F4 を押して Vista を終了した。

なんだっけ。簡単? かんたん、ねぇ。

僕の高校時代

今回はちょっと自尊心に満ちた昔話をしようと思う。

ぼくが自宅で使っていた PC-9821 model S1(いわゆる9821マルチ)は MS-DOS 3.30B と一太郎 Ver.4 のフロッピーディスクを2台の FDD をガシャガシャ駆使して使っていて、学校で使っていた PC-9821(型番は忘れた)は MS-DOS 5.0 くらいで最新式の HDD なるトンデモない記憶装置を搭載し、これまた最新式の一太郎 Ver.5 for JustWindow を惜しげもなく HDD にインストールしていた。そういう時代である。

多分なんだけど、田舎の農学校としてはなかなかに良いPC環境だったのではないかと思う。教員室には C、COBOL、FORTRAN などの(当時はまったく意味がわからなかった!)プログラミングソフトが大量に並んでいて、僕は足しげく教員室に通いそれらパッケージの箱を眺めては「先生、僕にプログラミングを教えてください!」と頼み込んだものだ。3年間。結局教えてもらったのは BASIC だけだった! おかげさまでファミリーベーシックとあわせて BASIC には詳しかったかもしれない。

そんな好環境であったにも関わらず、授業の内容は「ワープロの使い方」と「表の作り方」だった。ワープロに関しては家で一太郎を使い倒していたので授業はほとんど退屈だった。ただ、Lotus 1-2-3 は使い方がよくわかっていなかったので、授業で覚えたのがほとんどだった。それでも退屈だったので、授業中は先生の目を盗んで MS-DOS をいじり倒していた。config.sys や autoexec.bat を書き換えてはあーでもないこーでもないと頭を悩ませ、時には脳天に鉄槌が下りた。

だが授業で「タッチメソッド」が登場すると、もっぱらそれの習得に時間を費やした。というのもそれまで「一本指打法」だったからだ。それでも僕はワープロの入力速度に関しては学年順位でも一桁をキープしていた(ワープロテストなる試験があったのだ)のだが、タッチメソッドできる先生がちょっとかっこいいと思って真似しようと思ったのがそもそものきっかけだったように思う。

おかげで一時的に入力速度はとんでもないほど落ち込み、平均的なところを行ったり来たりするようになった。だが、楽しい楽しい修学旅行の最中でもバス移動の時間になると紙にプリントしたキーボードを膝の上に広げてはタッチメソッドの練習をした。「むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました」。

半年もするとめきめきと速度が上がり、気がつくと先生よりも高速でタイピングできるようになっていた。タイピングに関して僕の右に出るものはいなくなった。当時あったワープロ検定で、10分間で700文字くらい入力できるのは僕だけだった。

高校二年か三年か忘れたが、ある時、他校の生徒を交えて「ワープロ大会」なるものを開催することになった。確かあれは表つきの文書を作るのとある計算結果を打ち出す表を作るのがあったと思う。ようするに一太郎と Lotus それぞれの試験があったように覚えている。大会に向けてキータッチの練習は入念に行ったし、数式についても色々学習した。

しかし大会当日の驚愕は、今でも明確に思い出せるね。他校の生徒らが持ち寄ったPCはなんとWindows95を搭載していた! そればかりでなくワープロソフトは Word で表計算ソフトは Excel だった(この時初めて、ワープロソフトや表計算ソフトに一太郎と Lotus 以外の選択肢があることを知った)。白と水色の、空のような画面を見てなんか派手というか「ケバい」という印象をまず持った。 そしてマウスがついていた! 彼らはあろうことかあの、使えない、邪魔以外のなにものでもない、あのマウスを使って僕らと戦おうというのだ。僕は必死になってワープロと表計算の中の一体どこにマウスの出番があるのかを考えた。

一太郎は、入力や他の操作を行っていない状態でESCキーを押すことでメニューが開く。そして、たとえば罫線を引きたい場合は、そのまま「K」キーを二回押すのだ。するとカーソルが罫線を引くためのそれに変わり、Returnキーと十字キーで簡単に引くことができる。Lotus1-2-3 は「/」キーでメニューが開いて操作できるし・・・つまるところ、キーボードで簡単に操作できないものは何一つなかったのだ。そして僕は彼らの練習光景を見た。なんと、罫線をマウスで引いている! その上、メニューをマウスを使って開き、セルをマウスを使って選択していたのだ!

僕は度肝を抜かれた。全く考えもしなかったインターフェースとかアプローチとかが目の前にある。が、しかし、よくよく落ち着いてみるとそれは確かに驚愕に値したが「で、それって速いのか?」ということになった。結果だけいうと僕の圧勝だった。直接的な勝因は、僕の方が彼らより二倍近いテキストを打ち込んだからだ。それと、画面上部のメニューにカーソルを持っていくよりESCキーを押した方が速かったし、マウスで罫線ボタンを押しマウスで表を引くよりESCキーを押してKボタンを二回連打し始点と終点を指定した方がまだ速かったのである。だけど、セルの選択はマウスの方が圧倒的に速かった。僕は一位だったが、二位からしばらく下はWin95組がしばらく続き、僕はこの日、時代の変わり目を感じた。

現在、ほとんどのインターフェースはマウスを補助的にあるいは主体的に使用する。実を言うと僕はいまだにこのマウスというものが好きになれないし、Word より一太郎の方が好きだ。が、あの時確かに Excel は Lotus1-2-3 に一つの点において勝ったし、それは同時に一太郎の敗北をも意味したのかもしれない、と思っている。

マウスはキーボードと違いたくさんのキーを覚える必要もなければ、専用のタッチメソッドという困難な入力方法も覚える必要もない。そしてそれを生かすように作られた Word と Excel。これは明らかにインターフェース面の大きな勝利だったのだと思う。未だに Word の動作には「ねーよwww」って思わされるけどね。

押していただきたいのですが・・・

今日も今日とてジョエル・オン・ソフトウェアを読んでいる。 仕事? してるよ? こうして勉強することがいずれ私の今後の仕事に

はいすいません。仕事します。これ書き終わったら仕事します。はい。したっ。っしたっ。

・・・でまあ、ユーザーインターフェースの話だ。ジョエルの小話には本当にクスっとさせられる。

私の一日の多くはこんな感じだ:

  1. 仕事にとりかかる。
  2. emailをチェックしたり、Webを見たり、そのほかのことをする。
  3. 仕事に取りかかる前にランチを取ったほうがいいと判断する。
  4. ランチから戻る。
  5. emailをチェックしたり、Webを見たり、そのほかのことをする。
  6. いい加減はじめたほうがいいと心を決める。
  7. emailをチェックしたり、Webを見たり、そのほかのことをする。
  8. 本当に始めなきゃいけないと、再び決心する。
  9. くそエディタを立ち上げる。
  10. ノンストップでコードを書いていると、いつのまにか午後7:30になっている。

なんという俺(ただし8番目くらいまで)。

でまあ、ユーザーインターフェースだ。ジョエルが言うには、「マウスを使って一番操作しやすい場所は、画面の四隅だ」 ということだ。本当にそのとおりだ。何も考えずにグギギとマウスを斜めのどこかの方向に動かしてマウスをクリックする。 メニューが開く。とても幸せなことだ。それがあればマウスに「検索ボタン」とかいうアホなボタンはいらないとすら思う。 もっとも俺個人としてはキーボード操作派なのでこのへんはけっこうどうでもいい。 だが、職場でこうしてブラブラしてる俺は、数百人からなる「ユーザー」のことを考えねばならない。

でまあ、気づいたんだけどさ。試しに何も考えずにマウスを斜め右下か斜め左下にンギギって動かしてみ? そんで左クリックしてみ?  なんとマウスポインタが画面中央方向に向かって約4×4ドット動く程度の能力。すごい! これでスタートボタンとかちゃんと押せ・・・ない。 ポインタがスタートボタンを押すには縦方向にもう1ドットの移動が必要である。

惜しすぎる。これがもう1ドット動けば、何も考えずに画面左下にポインタを動かしてダブルクリックして、 1回目のクリックでマウスが自動的にスタートボタンの上に移動し、2回目のクリックでスタートボタンを押せるというのに。 もったいない。ちなみに画面下端でこれやると全部自動的に上に約4ドット動く程度の能力。ずらっと並ぶタスクにはやはりあと1ドット足りない。 ちなみにクイック起動と言語バーには届く。たまにポインタ動いて届かない。

マイクロソフトがこの問題を解決するには、さらにもう1ドット動く程度の能力をポインタに付加するか、 もしくは超かっこいいスタートボタンを断腸の思いで左下にスキマなく、完全に、ピッチリと配置するか。 これだけでおめー、先生が「左下のスタートボタンを押して」とか言う度にしかめっ面してスタートボタンにカーソル合わせる必要なくなるんだぜ。

キーボードでキー入力するだけの分にはしかめっ面する必要はない(その時の機嫌は別の話)けど、 マウス操作するのには、世間のPCユーザーの50%以上を占めるという初心者~初級者の内実に75%以上はしかめっ面してるぜ。 間違いねえって。そして視力の落ちた原因をパソコンのせいにする。それはしかめっ面をするマウスポインタのせいです。

ユーザーインターフェース(UI)

どんだけコアシステム変わってもユーザーインターフェース(UI)は変わらない、みたいなそんなシステムはないの? ユーザーインターフェースに特化したシステムっていうか。「システムが変わって使い勝手が悪くなった」 という言葉を聞いてそんなことを考えたりもした。だってせっかく今までので慣れたのにまた一から覚え直しとか、 余計な手間じゃん? しかも新しくなったシステムのユーザーインターフェースが「本当に」以前のシステムのそれより使いやすいかっていうと、 実際そうではないことが多いよね。以前のシステムは触ってないのでオイラはなんとも言えんけど。でも思うわけよ。 あー、絶対この位置のボタン押しづらそう、とか、流れ作業(NEXT→NEXT→NEXT→OK みたいな画面遷移)なのに、 なんでNEXTボタンが画面上端から次のページで下端になってんだよ、とか、画面が青くなったり黒くなったり目が疲れそう、とか、 ボタンちっちゃかったりやたら横長だったり、あっちの画面とこっちの画面切り替えなきゃなんねーとか、しかも切り替えボタンがたまに効かないとか。 正直このへん変えるだけで現場のストレス相当減るよなーとか。でもおそらく簡単に変更はできないんだろうなあ。

おらが最近読んでる本「ジョエル・オン・ソフトウェア」
Joel on Software
まぁWebでも読めるんだけど。
これによればMicroSoftのようなチョー一流の会社のソフトのUIを積極的に真似よということだ。 これは驕りかもしれない(ジョエルはマイクロソフト社とかのすごい人だ)、しかしその一方でとても腑に落ちる。その方がユーザーも、システムを維持管理している側も、 開発している人も(最初からそのように作っていれば)、幸せになれるからだ。

しかしどう考えたって今からじゃ開発している人たちは幸せになれねーわな。とりあえず自分にできることを探すのが自分の一番最初の仕事みたいだ。