わたくし近所に従妹がいますというか、親戚がほとんど地元に残っているので近所でないところに親戚いません、
よく「都会から親戚がお盆休みに〜」とか「横浜から来た親戚がお土産を〜」とか、近所ではそういう話があります、あります、
ウチにはいません。思わず句点も使ってしまうもの。
でまあ、近所に従妹「も」いるのです、
最近ようやく二十歳を迎えて一周年くらいでして、かなり頭がバカだけども仕事がんばったりしてるさ、
うんうんオニーチャンうれしいです、二十歳をこえても舌ッ足らずなその口調は早くなんとかしやがれ?
しかしこれでもホンっト、生長したものなのです
つい数年前までは、
おいら「ときに従妹よ、それ、ナニを読んでおるのだ?」
いと子「ウン。幽々白書。あとーこれはハンターハンターとォーあとねーあとね・・・」
おいら「、、、ホホホウ(-_-」
いと子「将来マンガとか描きたいの! でもホントへたくそだからいっぱい見ていっぱい描いて勉強しないと・・・」
おいら「(次の語を予想)あのな、いと子」
いと子「お兄ちゃん『コミケ』って知ってるー? わたしあれに行ってみたいんだー!」
おいら「そうかお兄ちゃんそんな単語は初耳だがそんな場所はきっと魔窟でカオスでアカシックな上その、オナゴがひとりでTOKYOにいくとほらアレだ、わかいニクツボ目当てのデビルとかサタンっぽいのがそれはもう!!」
いと子「えーそれは大丈夫だよわたしブスだから」
おいら「それはそうだが」
いと子「でもいきなり漫画家なんてどう考えても無理だからそういうのでいっぱい色々描いたり出したりやってみないと!」
おいら「そうかそこまでおまいの決意がかたいのならお兄ちゃんは止めないからビデオ出演とか新聞に出たとかそういうことにならないようにしつつベストを尽くすがいい」
いと子「うん! でも一番の問題は共通語をしゃべれるようになることなんだよねー」
などという状態でございましたとも
その2年くらい後には、
いと子「ねーお兄ちゃんお兄ちゃん『2ちゃんねる』って知ってる??」
おいら「(ついにこの日が来たか)、、、ウンお兄ちゃんちょっとだけなら聞いたことや見たことはあるかな(-_-」
いと子「ここに書いてる人たちバカだよねー! なに、『オマエモナー』とか『呪まーす』とか!」
おいら「(いきなり呪まーすかよ)あははそうだね」
いと子「ウチの学校でも流行っててね、男子ムカツクゥー! ひろゆきひろゆきゆってるんだよ!」
おいら「そうかそういうのはコッチから反応したら負けだぞうまい棒出されても『バカじゃないの』と冷たくあしらっときなさい」
いと子「でもああいうの見てると2chってバカっぽいけど面白そうだよねー」
おいら「あんまり見すぎると健康を害するおそれがあるからほどほどにな。あとお前バカだからきゃつらにだまされるんじゃないぞ」
いと子「だまされる?」
おいら「うっかりメールアドレス晒したり、フシアナさんとかだな。あとはおだてられておっぱいうp祭りとか」
いと子「???」
おいら「まあ、気をつけることだ」
いと子「お兄ちゃんゼンゼン詳しいじゃん」
お兄ちゃん戦々恐々でしたとも
結局は高校卒業後そのまま地元に就職することになり、とりあえず的にバイトとして働いた雑貨屋の仕事が面白かったらしくそのままバイトから店員に格上げ、最終的には店を任されるまでに(めちゃくちゃちっさい店舗だったこともあり)なるに至ったのであります、
おいら「最近の売れ行きはどうだ、従妹よ」
いと子「ちょっとずつ売れてくよーやっぱり中年の人とかオジさん世代とかにウケがいいみたいなんだけど、見てるだけで買っていかないんだよー。やっぱ恥ずいいのかな?」
おいら「んーそうだろうな、家帰って『パパがあめ玉買ってきたー』とかハズいだろうそれ」
いと子「なるほどねーあ、それとけっこう若いお兄ちゃんみたいな人たちも買ってくんだよ。こないだバカップルが来てさ! もうむかついたよー以下略」
おいら「そうかそうか、商売熱心なことはいいことじゃないか」
いと子「うーんでもねー・・・あ、そうだ恥ずかしくないように店にのれんとかつけて見づらくしちゃえば買っても恥ずかしくなくない!?」
おいら「んー恥ずかしいか恥ずかしくないかはともかくとしてのれんはいいかもな。前にTOKYOのナムコナンジャタウンっつーとこ行ってきたんだけど提灯とのれんがあってなんか懐かしげだったぞ」
いと子「ほうほう、詳しく教えてー!」
と、どうやら自分で色々企画したり店をカスタマイズしたりと、なかなかハマっていたもよう、
が、そのお店も6月いっぱいでツブれてしまい、
現在は地元ほぼ唯一のゲームソフト屋兼PCパーツショップで下働き中、、、
そう、ゲームソフト屋、
パソゲーもいっぱい、
エロゲーもいっぱい、
店員はALLオタ男
まーもともと小オタ腐女子体質を持ち合わせたおまいならなんとかやってけるだろ、、、
お兄ちゃん、がんばれとしかいいようがない、