世間が熊くまクマと騒がしいので。
前から何回か記事にも書いてたけど、俺ん家の裏山には普通にクマが住んでます。
ヒグマじゃないよ。ツキノワグマ。
この間ソバ畑荒らされた。クマって基本的に雑食だから、食おうと思えば大抵の物は食えるっぽい。ソバでも鶏でも。
じゃあ殺さなきゃならないかっていうと、別に蕎麦畑荒らした程度で狩るほどのものでもないっていうのが、住んでる者としての考え。
あとこれは蛇足なんだけど、うちの地元の神社は熊野神社で、氏子は基本的に熊を殺したり食ったりすることが禁じられてる。
氏子じゃない、ヨソから来た人間なら問題ないんだけど、できれば地域内で熊は狩るな、食うな、ってことになってる。
でもこれはあくまで「たまたま」なのであって、別に熊が可哀想とかそういうことじゃない。
ちなみに隣の地域にも別の「熊野神社」があるけど、こっちの熊野神社は熊は積極的に狩れ、狩ったら解体して神社に奉納し、
肉は氏子で分けて盛大に酒盛りしろ、ということになっている。
俺は神道とか疎いけど、名前に「熊」入ってるからって熊に何かこじつけることはないんじゃないの、って思うんだけどそこはまあ。
蛇足長くなったな。
でもまぁ、今は俺ん家の山の蕎麦畑一枚だけで済んでるが、これがひどくなったらさすがに色々考えにゃなるめえ。
で、
それぞれにはそれぞれの社会があって、それぞれその枠組みの中に収まってりゃ何の不都合もないわけだ。
たまにこうやってはみ出たものが他の社会に図らずとも侵略してしまうものがいて、これがやれ殺すなだの殺せだのと騒がれる。
何がおかしいってそりゃおめえ、中には一生懸命先祖代々受け継いできた土地を守らにゃいかんって必死で銃担いで見回ってる人もいるだろうに、
そこに自分の安全な社会の中からピーチクパーチク鳴かれても、そんなものはさえずりでしかねぇよ。
かといってどこぞのグリーンピースだかシーシェパードみたく来られても困るが。
まああれだ、田園風景なんてのは当然のことながら人工物だ。それを「自然」とか言われると農家としては違和感がある。
山だって綺麗な山ってのは大抵枝打ち、下刈りしてるもんだ。本当に人間の手が入ってない山ってのは伸び放題だから大体は薄暗くて気味悪いぞ。富士の樹海とか。
で、シーシェパードだか緑豆だか熊森だか、ああいうのは何がしたいんだろうな。どこかほどよい「クラシック」がお好みなのか、それとも200万年ぐらい遡らないと気が済まないのか。