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リタリンの処方が打ち切られた

あ、忘れてた。あけおめ。ことよろ。で、タイトルの通り、1月になってからやっぱりお医者さんからリタリンの処方を打ち切られたのでした。 仕方ないっちゃー仕方ないのですけど(∵)ゞ

~これまでのあらすじ~

  • 昨年12月頃、リタリンの規制が強化されるという噂が流れ始める。原因はジャンキーの乱用。
  • mixiで「リタリン規制強化反対、本当に必要な患者には適切な処方を」といった主旨のコミュがいくつか立ち上がる。
  • 医師さんに相談。「今のADHD患者に処方されなくなるほど厳しくはならないだろう」と結論。
  • 12月末頃、医師さん「やっぱり来年度から処方されなくなるかもしれない。なんとかかけあってみますが・・・」
  • 1月、医師さん「やっぱりダメでした。申し訳ない、本当に申し訳ない」

僕は医師さんに対して怒りや何某かの負の感情は抱いていない。本当に頑張って頂いた医師さんに、本当に笑顔で「ありがとうございます」と僕は言えた。 おかげでというか、リタリンが打ち止めになったことに不安はほとんどないです。この医師さんとカウンセラーさんなら、これまでどおりに真剣に向き合ってくれると、 僕は確信したからです。良いお医者さんに恵まれたことを素直に喜びたいです。

さて、話は変わりADHDについてですけど、そもそもADHDとはなんぞや? ということをさらっとおさらい。

  1. 簡単にいうと集中力が普通の人より低く、覚醒度(目の覚め具合)も低い。常に相当眠い人。といっても眠気どうこうではなく、目がパッチリ覚めない。 リアルに冴えない。いわゆる電波系の不思議君・不思議ちゃんのような感じ。
  2. だが突然、本人の関心が向いた方面へ常人以上の過集中を見せることがある。これは、普段集中力を使わない分、どこかで集中力を爆発的に使用するのだと思う。
  3. つまり本人による集中力のコントロールが困難な障害なのだと思う。普段ぼうっとしていて突然激しく動きだすことから『狩人』と揶揄されることも多いようだ。
  4. 現代の、常に働き続けるという社会のスタイルより、より原始的・動物的な、必要な時に必要な分だけ動き後は何もしない、というスタイルの向きがある。
  5. 気合いでなんとか覚醒度や集中力を上げれる軽度な人もいれば、気合いややる気ではどうにもならないぐらい重度の人もいる。
  6. 塩酸メチルフェニデート、つまりリタリンを用いた薬物治療は、この集中力や覚醒度を一時的に高めることで改善を図るもの。
  7. 現在まで、日本では成人のADHDに適応すると認められている薬は未だに存在しない

最後の一文だけが重要なんですけどね。つまり今までもADHDに効く、と認められている薬は日本には存在していなかったんですよ。 アメリカ等諸外国ではADHDに効くと認められている薬はけっこういっぱいあります。それらの薬の日本への輸入・持ち込みが禁止されていて、 その上日本ではそれらを「ADHDに効く薬」とは一切認めていない、っていう話です。リタリンは日本への輸入とか持ち込みとかは制限されていないが、 ADHDに効くとは日本国内では認められず、うつ病とナルコレプシーにのみ効果がある、と認められていたのです。 今回の騒動。厚労省は「リタリンはうつ病とナルコレプシーに効果がある」としていたものを「リタリンはナルコレプシーにしか効果がない」とし、 その上で「ナルコレプシー患者に適切に処方するように管理を適正化する」としたもの。

ただ、「リタリンがADHDに効くとは言わないけど、医師の判断でADHD患者に処方したとしても目をつぶっていいですよ」 ってことになってたんですよ。今まで。公に「リタリンはADHDに効果がある」とは、彼らは認めていなかったんです。

つまり厚労省に言わせれば「今までもリタリンがADHDに効く、なんて一言も言ってないのに、どうしてADHD患者が困るんですか?」 ということなのです。

こういう時ばかり筋を通そうとする彼らのやり方は、そもそもにして筋が通っていないわけなんだけど。 彼らがADHDという障害を(なぜか知らないけど)認知したくないばかりに、おそらくは今回のリタリンの一方的な対処によって、 今現在、人生を悲観したり絶望している人がいる。考えたくはないけど、もう既に首元にナイフを突きつけている人や物言えなくなった人がいるかもしれない。 ADHDの人だけでなく、今回の騒動にはうつ病患者も巻き込まれている。そして僕のようなADHDとうつ病を併発している人も少なからずいるだろう (幸い僕は恵まれている)。うつ病患者は、ADHDのような「曖昧な排除」ではなく「明確に排除」されている。そしてうつ病の場合、なまじ薬が多いだけに 「自分に効く薬」を特定するのは難しい。MAO阻害薬、三還系・四還系抗鬱薬、SSRI、SNRI、DNRI・・・etcetc。うつ病の治療で重要なのはとにかく 「不安を取り除くこと」にある。「メチルフェニデート」という選択肢が削除されたことにより、また薬探しの旅に出なければならないうつ病患者が確実にいる。 彼らの不安を増大させてどうするのか。そしてうつ病患者がどういう思考に陥りやすく、どういう行動に移りやすいかを解った上での判断だったのか。 ADHD患者が現状のとおりパニックを起こしかけていることも想定できなかったというのか

僕はリタリンを元通り使えるようにしろ、とまで言うつもりはないけど、彼らには明確な怒りを覚える。 今後何があっても彼ら自身の選択の結果でしかないし、さじ加減一つで文字どおり「狂わされた」人たちを救う術は僕にはない。

リタリンの処方が打ち切られた への Writeback

"リタリン切れたらどうなったか" - ノビじいの鬱々日記

2008年3月27日 13時40分
 僕は企業従業員(さらりぃまん)です。抑うつ系病気で3年間の休職後、2年前に復職し、薬を継続しながら、ボチボチやっていました。薬は、多量のSSRIと普通量の睡眠改善薬、そして、後に「魔女」として断罪された10mg×3錠/日のリタリンが入っていました。リタリンもこ....

2008年1月15日 23時30分

なんという「あるある」「ねーよ」の世界
さすが升ちゃんだな

それはそれとして1~7例を見ていろいろと想うとこ有り
故に我あり

自分でもわかってたつもりだったが・・・

2008年1月19日 1時15分

えっと、今更ながら補足
>升ちゃん
自分や他のblog関係者じゃなくて
「朝までファミコン」の人の事ね
ネトゲ用語的に「升をする人」とか、お前してたんちゃうか的意味にも取られそうだから
そこはそれで

まあ、前にも書いたし、効果があるかどうかはわからんが
SJWとかはどうなんかね

そうこ

2008年1月22日 16時14分

そこんとこは大丈夫サア(∵)ノ
SJWとかそれ以外もそうだけど、勝手に使ってうまくいかなくて自滅したんでは今までの苦労もパァだから慎重に取り組んでみるかもだわ

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