iso tank - 笛

Sweetone

あ、ついでだからSweetone晒しときますわ。

Sweetone D.

Clarke Sweetone(クラーク スウィートン)

スウィートワンではないです。Sweet+Toneでスウィートン。スウィートなトーン。 以前の記事のコメント にもあったとおり、高音がものすごく綺麗に出る。理由はおそらくエッジ(笛の穴んところの風を切る部分)が ものすごく薄い&鋭いことに加え、管体が全体的に小さく、その上管の先端が先細りしているため、 空気の抜けるスピードが早いことも関係していると思う。このたび買ったFeadogと比較しても、ものすごく 少ない息量で簡単に高音がピーと出る。しかもその音が綺麗なんだから何も言うことがない。

だが、どうやら管体に防錆加工がされていないようで、あっという間に変色&錆びてきた。 穴の周囲がパンダのようになってしまった。これ元々もっと綺麗だったの。あとよく見るとところどころ錆び浮いてるの。 管の中もけっこう錆びてるの。その上マウスピース取り外したら接合部分が真っ赤っかに錆びてたの。ちょっと困ったの。 表面の錆びは何か磨いて錆びを落とすようなアイテムが売られてると思うんだけど、管の中は細いし見づらいしで 多分なかなか錆びを落とせないと思うの。近所に楽器屋さんもないし超困ったですのー。

そういう理由でFeadogを買ったわけではない。喝。Feadogを買ってもこれはこれで使い続けていく。 でもやっぱり、錆びは落とせた方がいいな。なんか考えよう。

Feadogとどいた

金曜日に家に帰ってみたら長細い荷物が届いてた。

Feadog C & D.
キタワアアアアアアァァァァァァァァ

Feadog(フィードグ)

ちょっと小さい方がD管(レからはじまる)で、ちょっと大きいのがC管 (リコーダーと同じで、ドからはじまる)。普通たいていのティンホイッスルはD管なのだが、 ちょっと他の音調の管も欲しくなったのです。でもFeadogはDとCしかない。もっと様々な音調の ホイッスルを揃えてるメーカーは少なく、 例えばSusato(スザート)などがあるが、 ここで作ってるホイッスルの素材は基本的にPVCで、ちょっと値が張る。 ついでにいうとものすごくリコーダーっぽい音が出る。ポリ製だから。嫌いってわけじゃないけど ちょっと手を出しにくい。

ちなみに今回買ったD管の方は、Tweaked(改造済)ってやつで、職人さんがあらかじめ何某かの 改造を施しているホイッスルを買った。色々なところに心配りがある。吹いてたら音が出やすいし綺麗。 職人さんにマジ感謝しつつ、でもマウスピース(先っぽのところ)は外せなかったので ノリを溶かして外した。

むほほーっ! ガンバリマスゾ!

EL CONDOR PASA

邦題「コンドルは飛んでいく」。なぜこのタイトルのこの記事なのかというと、

リコーダー コンドルは飛んで行く 楽譜

という、文字列検索をしてこのサイトに飛んで来られた方がいらっしゃるようなのですのよね。

で、もしかしたら楽譜を探しておられるのかなーと思い、ここに不肖ワタクシ卯西倉子が耳コピなどして 楽譜というかなんというか、そういった類のものを掲載しようかと。と。

で、投影開始(トレース・オン)。頭の中でコンドルは飛んでいくをイメージし、メロディを楽譜にする。 そう難しいことではない。おたまじゃくし、解明。音符、解明。拍子、解明。音符から調を解析・・・む?

とりあえず以下に、脳内でイメージしたコンドルは飛んでいくから抽出したコード? 表? を表す。

B|EEbEGb|GGbGA|B-  |
 |  D |B-  |  ED|B-  |
 |  AG|E-  |  G |E-  |
B|EEbEGb|GGbGA|B-  |
 |  D |B-  |  ED|B-  |
 |  AG|E-  |  G |E-  |

B|E-Eb|EEbEEb|E-  |
 |  GE|D-  |  ED|B-  |
B|E-Eb|EEbEEb|E-  |
 |  GE|D-  |  ED|B-  |

 |  AG|E-  |  G |E-  |

おおむねフィーリングで理解していただけるとありがたい。これがコンドルは飛んでいくだ。 ってわからないよねごめんなさい。

シ ミミbミソb ソソbソラ シ~
 レ~ シ~ ミレ シ~
 ラソ ミ~ ソ~ ミ~
 ※2回繰り返し

 シ~ ミ~ ミbミ ミbミ ミbミ~
 ソミレ~ ミレシ~
 ※2回繰り返し

 ラソ ミ~ ソ~ ミ~

4分の4拍子。そう難しいメロディじゃないです。ただ、この曲は長調とか短調とかいうのは 一切当てはまらない気がした。

新しい笛を注文した

ティンホイッスルは様々な材質でできている。基本はティン(ブリキ・真鍮)だが、 ブリキをニッケルメッキ加工しているもの、錆び止めを兼ねたカラーリングを施しているもの、 アルミ、木、はてはPVC(ポリ塩化ビニール)、プラスチックなどの様々な素材で作られている。

製法も様々だ。ブリキであれば、板を丸めて接着するだけ。プラスチックやPVCは成型加工(多分)、 アルミや木に至っては削り出し加工が主流らしい(ので、基本的にアルミ製と木製はすごく高い)。 その管の形状も、まっすぐの直管のものもあれば、先端が細くなっているもの、逆に末広がり、等。

このような違いにより、基本的にティンホイッスルには一つとして同じ音色は存在しない。 安物のティンホイッスルは大量生産品で(言い方が悪いが)作りが割と雑だ。トーンホール(指穴)の 開け方も割と適当で、トランペットやサクソフォンのような楽器と違い、ピッチバランスがまったくと いっていいほど合わない。あまりに雑すぎて、専門店でオリジナルチューンを施してから販売する程だ。 もちろん買った人たちもそのままで使うことはあまりない。かくいう僕もヤスリで削ったりマウスピースを ずらして音のバランスを合わせたり、自分の吹きやすいように(ちょっとだけ)改造した。 ちなみに高級なティンホイッスルは、一本一本が職人の手作りだ。

つまり、ティンホイッスルには一つとして同じ音色の笛は存在しない。

つーわけで新しい笛を注文した。フィードグ(Feadog)というアイルランドのメーカーで、人気のある メーカーさん。ブリキ製、直管。ティンホイッスルとしてはごくごくノーマルな笛だが、定評がある。 ブリキの笛というのは、一言で言うなら「音が臭い」。管が震える。小学校のリコーダーのようなお上品な 音など望むべくもない。ちなみに一番リコーダーぽいのがやっぱりプラ製。次が木製だったか。 ニッケルはキンキンするが、反面、音が整いすぎる。アルミ製、これが一番面白い音を出す。例えて言うなら 「プィ~ン」とか。ハエかよ、みたいな音が出る。おそらく音のコントロールする幅が広いっていうか、 他のどれよりも呼気に敏感に反応するんだと思う。だとするとプロ向けってのもうなずける。

また話がオーバーランした。とにかくそんなわけでフィードグの笛を注文した。エアメールで。 イギリスから来るらしいんだが、おおむね3~4日で着くものらしい。で、かれこれ今日で6日目。 ドキドキが止まらない。早くこいよ、もう。

ふえのレベルがあがった

この間ぺーぺーぽーぽー吹いてて、ふとしたことに気づいて熟考した結果、 ピロリンとかテレレテッテッテーとかファンファーレが鳴ったことを実感したのです。

3/1の記事でも書いたとおり、 一個一個トゥトゥトゥと息を区切りながら吹いたり指をピコピコ動かすのは音楽の「装飾」で、 まずはメロディを覚えることから始めていたのです。装飾はメロディを覚えてから。 で、そんな風にぺーぺーぽーぽーと吹きながらも、単品で装飾の練習もしていたのです。 ホイッスル装飾法メモを参考にしながら。 E(ミ)から、素早く左手薬指を開いて閉じて右手薬指を閉じて開く。これがEのロングロール。 ミ→ラ#(?)→ミ→レ→ミと音が飛び跳ねる。アイリッシュの妙。

ふと、この音の流れが、僕の知っている曲のおたまじゃくしと重なった。 2/15の記事にも書いたが、 The Blarney Pilgrim という曲だ。テンポよすぎてなかなか苦労してる曲だ。指がついていかない。イントロがまず難しい。

The Blarney Pilgrim 1小節目

これと、ロングロールの運指が僕の中で突然重なった。変形ロングロールというか、 どういう風に指を動かせばいいか考えたときに、

  1. D(レ)の状態からスタート
  2. 左手薬指を開いて閉じる
  3. 右手薬指を開いて閉じる
  4. もっかい左手薬指を開いて閉じる
  5. ミ→ソ→ラと順番に開く

と指を動かすと指がきれいに動くし音も綺麗に遷移することに気づいた。 レ→ラ#(?)→レ→ミ→レ→ラ#(?)→レ→ミ→ソ→ラ、と、ラ#(?)の部分は素早く音が移動する。 「あっ、なるほど!」とこの瞬間テレレテッテッテー。僕天才。 他の部分もこういう感じで運指を工夫すると「吹ける」ことに気づいた。

アイルランド音楽のサイトには楽譜しかおいてない。あくまでも提供するのはメロディだけであって、 それを実際どういう方法で演奏するかは人それぞれなのだ。ということを思い知った15と百ウン十ヶ月の夜。