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2007/09/24

Sally Garden

休みの日に家でゴロゴロしているのには理由がある。 そう、家族が誰もいなくなった隙に笛の練習&あわよくば録音をしたいと思うからです。 決して引きこもりじゃない、引きこもりじゃない、ヒキコモリジャナイ・・・ そう自分に言い聞かせ、部屋にこもる。引きこもりとはかくも苦痛な所行なり。

で、家族いなくならんのっすわ。父と母がおでかけ遊ばれるとじいさん帰ってくる。 じいさん出かけるとばあさん帰ってくる。みんな居なくなったと思ったらもう昼前。 みんな間もなく帰ってくる。思うに、世の楽器好きやレコーディングなさる方々はいかようにして 折衝をつけているのか。一人につき2千円ずつ渡し「これでちょっと外で食べてきなさい」 懐柔か。買収か。それもよかろう。でも身体は渡しても心は決して渡さない・・・!  そう思いたくなるのがヒト。1億手に入っても使い方ようわからんし別になぁー、 とか言ってる人に限ってサマージャンボ大当たりした瞬間に辞表出す。世の中そんなもんっすわ。

で、かろうじて誰もいなくなった瞬間(約1時間)に、笛の練習と録音をしてみたのす。 吹いた。ジャガー並に熱烈に吹いた。満足げ。紅潮した顔でモニタ見てみると録音途中で切れてやんのバーカ!

かろうじて最初の一曲だけ入ってたのがタイトルの名前の曲。

Sally Garden

で、たぶんみなさん聴いてみれば「あーどこかで聴いたことあるなぁ」と思われると思います。それは薬用養命酒のCM。

他のところでもポロポロと使われていると思いますが、元々アイルランドに伝わる曲で、おそらくアイルランド音楽の中でも 指折りで世界的に有名な曲だとおもます。のハズ。だと思う。たぶん。

ところで、この曲に触れた誰もが思うハズの事なんだけど、そもそもサリーって誰?

まずはググってみた

「魔法使いサリー」
定番ですね。はい次。

「インドのサリー」
インドの服がサリーっていう。

「ロングレッグ・サリー」
彼女もサリーちゃん。ていうか男か女かとか知らん。本名「ロング・レッグ・サリー」という ミドルネームも持つ憎い奴。足長。キモ。

「吉永サリー」
勇者王? 知らん。 ていうかその名前どうしても吉永さゆりを思い出して萎える。

「猫娘(ゲゲゲ5期)」
サリーでぐぐったらなぜか出てきた猫娘。ぬこたん・・・ハァハァ

というわけで、誰も「Sally Gardenのサリーって誰?」という疑問を持っていないことが判明。 なぜだっ。俺はマイノリティなのか・・・

次は歌詞をぐぐってみた。そしたらなんと意味深な歌詞が出てきたではないか。

It was down by the Sally Gardens, my love and I did meet.

She crossed the Sally Gardens with little snow-white feet.

She bid me take love easy, as the leaves grow on the tree,

But I was young and foolish, and with her did not agree.

In a field down by the river, my love and I did stand.

And on my leaning shoulder, she laid her snow-white hand.

She bid me take life easy, as the grass grows on the weirs

But I was young and foolish, and now am full of tears.

Down by the Sally Gardens, my love and I did meet.

She crossed the Sally Gardens with little snow-white feet.

She bid me take love easy, as the leaves grow on the tree,

But I was young and foolish, and with her did not agree.

自慢ではないが俺は日本人の中でも閉鎖的で内向的な日本人だ。 他の国の言葉なぞ知らぬ! いやつまり読めない。

しかし俺の天才脳をフル回転させるに、この歌の主人公はサリーちゃんと庭でちちくりあってたと推察。

でも俺バカだから? そういうのよくわかんねーっつーか? サリーちゃんと意見が合わなかったんですよと。

というわけでサリーちゃんは歌中の登場人物ということが判明。実在したかは知らぬ。

でもまぁ、良い曲だと思わない? ねえ? 俺の笛の腕前ではおそらく良さが伝っていないと思うので、 興味があったらyoutubeで探すとすぐでてきますよっと。

2007/08/28

以前書いたどうしようもなく下らない記事について

以前書いたどうしようもなく下らない 二つの記事についてですが、 もうだいぶ面倒だし続かないのでここでぶっちゃけてしまうところによりますと、

この下らない話は、実話を元にして、ほとんどそのまま(のつもりで)書き起こしてあります。

この後色々あってこの男、ああつまりこれは俺自身なのですが、半泣きで山を全力で下りるハメになりました。

その時、そしてその後ナニがあったのかを書くには今のところモチベーションすっかり下がりすぎて予定にないです。

というわけで、駄文スマソ。

2007/08/23

ものすごいいきおいでメーターさがった

あー・・・

どうも・・・

なんかすごいいきおいでギアを2に入れてアクセルはなしたらエンジンブレーキかかりまくりみたいな、 そんな調子のわたくしです、みなさまいかがおすごし?

ここ最近、トーシロのおいらにホームページの制作依頼がまたきたりして、色々やってたらなんか いつの間にかテンション下がってた、みたいな・・・

指と頭はけっこう動くんだけど腹の中はダークネス、みたいな・・・? そんなかんじ。いぇー。

で、みなさまいかがおすごしですか。

最近はあれです、色々あったりお祭りばっかりだったり東京行ったりコミケ行けなかったり(アキバはかろうじて行った) クソ忙しかったりもう仕事どうでもよくなったりこうして今仕事サボってたり、

ここじゃない他の(制作依頼された)ホームページでもblosxomで運用してみようかなと思って、 なんかどうでもいいblosxomプラグインも色々つくってみたよ。それなりにがんばったつもりだけど わりとどうでもいいというか後でたぶんこれは俺的黒歴史になるんじゃないんかなーとか、

  • 特定のカテゴリをTOPに表示させない方法とか、
  • 英数字を効率よく漢数字に置き換える方法とか、
  • PukiWikiっぽい整形ルールで記事を書く方法とか、

どれも途中でもんのすごい飽きて適当にしめくくって放り出しー(∵)ノシ

で、今はなにやってるかっていうと またムクムクと頭をもたげてきたニシキヘビの飼いならし方のお勉強。 pythonで遊んでます、

あ・・・あーそういや 何か変なこと書いてた っけな・・・すっかりダルシム、いやダルダルですわ、

2007/07/31

疑惑の集落(二)

×××沢集落跡――新しい誰かが住んでいる――へ向かう。山沿いに曲がりくねりながら、先の見えない沢道は延びていた。

必要以上の汗を流しながら、沢奥の「調査」を頼まれた男は、その砂利道の上を白い軽トラックと共に駆け上る。 窓を開け放っていると山アブがわんわんと車の中に入り込んでくるので、この暑い中でも窓は閉め切らざるを得なかった。 エアコンなど望むべくも無い軽「農用車」でそのような行為は、体内から大量の汗を分泌させるだけの行為にすぎない。

しかし山アブに車内に入ってこられるのは怖い。山アブはあまり人を刺すことはないが、まず、図体が大きい。そして図体の ぶんだけ羽音が五月蝿い。ましてこんな山奥で窓を開けようものならば、一匹、二匹ではない、十数匹から数十匹単位のそれらが 一気に流れ込んでくるのだ。到底、運転どころではない。

今なお窓ガラスのそこら中から聞こえてくるビチビチという音がそれである。

よって、労働のための尊い汗を流しながら、状態の悪い路面に愛用の軽トラックをやたらと揺らされつつも沢を上る。 男は以前、この道を山菜取りで通ったことがあった。しかしその時とは様相が違い、道幅が広く作り直されている上に、ダンプカー などがすれ違うことができるようにであろう、ところどころに広い待避所が設けられていたことに、まるで通ったことがないような、 それでもどこか懐かしいような、奇妙な感覚を覚えた。

頭から背中から汗にまみれじとっとした不快感も、それに拍車をかけていたのだろう。

昔あったという×××沢集落の事は、この男も話には聞いたことがあった。沢奥のさらに奥にあり、以前は家も多くあり 学校まであったという。ただ、場所が場所であったため熊や猿、狸や雉などの野生動物が闊歩している上、冬になると大雪で 道が完全に消えてなくなり、かんじきを履いて沢を上り下りしなければならず、それ故に外から人が入ってくる事自体 ほとんど無かったという、この比較的閉鎖的な村の中でもひときわに閉鎖的な集落。

しかし、時代と共に一人去り二人去り、ついには学校が消え、それと共に人がいなくなったのだという。 最も近い学校までは、その×××沢学校を除いては、冬にはまずかんじきを履いて山を数時間かけて下り、そこからさらに 近くの学校まで小一時間程度歩かねばならなく、学校と共に集落が消えたのは、止むに止まれぬ結果であったらしい。

と。十数分あたり走ったろうか。男は車を止めた。

しかして、首を傾げた。

目前に、覚えのない、分かれ道が現れたからである。

記憶では、ここで右にカーブして一度沢を下り、また上るのだが。はて。それにしても、こんなカーブではなかったはずだ。

さらには、分岐点の二股のところに、朽ちたブルドーザーが打ち捨てられていた。見たところ、動かせそうな様子ではない。

これは何なのか。少々、考えざるを得なかった。

腕を組み、首をさらに傾ける。こうすれば良い考えが浮かぶのかは、わからない。誰も見ていないこんな場所でこんな格好をとる 自分。バカではないか。

結局頭の中はなにもまとまらず、首を巡らせると、ふとあることに気がついた。

今、軽トラックで走ってきた道の下――谷側――に、さらに細い小さい道が、大きい道に這わせるように伸びている。

「いや、違う」。男はその道に下り、周囲を見回して、確信を得た。

今走ってきた道は旧道を広げた道ではなく、元の道の上に作られた新しい道なのだ、と。そして、この細い道こそが、以前通った 「旧道」なのだと。

これは何なのか。

これほど手間暇をかける理由は何なのか。打ち捨てられたブルドーザーは。いや、それ以前にこんな大工事――まったく気が つかなかったのか。

男が潰した臆病心が、再び膨れ上がってきた。

しかし、ここまで来て何も確かめずに帰ることはできない。男は再び臆病心にふたをかけ、軽トラックに乗り込んだ。

乾いた汗が、パリと音を立てたような気がした。

結局、思い切って左の道へ進んでみることにしたが、やはりどことなく見覚えのある道だった。どうやら、元々あった沢道と 沢道をつなげる「バイパス」であったらしい。いや、バイパスというよりはショートカットが正しいか。回り込むようにして 行かなければならなかったところを、山の一部を少しだけ削って、まっすぐ通れるようにしたようだ。

これほど手間をかけるとすると、やはりリゾート地か。そういえば、ゴルフ場を建設するという噂もあった。 それならば納得がいく。

――いくかこの馬鹿。車で何十分もかかる。熊だの猿だのが出る。山アブはわんさかだ。しまいには、冬は 雪上げ――雪が深すぎて雪を「下に落とす」のではなく「上に積み上げる」のでこう呼ぶ――を一週間も放っておくと、家が 潰れる。

「田舎暮らし」などに夢を見ているどんな物好きがいでも、こんな所に家を建てようなどと思うはずがない。

そしてまた分かれ道。今度は記憶にある道だった。が、やはり道は広くなっている。どこか途中で拡幅工事した旧道と合流して いたのだろう。どこで、だったかは、わからないが。

だが、この分岐があるということは、既に旧「×××沢集落」の中へ入った、ということだった。昔はこのあたりにも家が あったらしいが、完全に藪になっており、家があった当時の面影を微塵にも思わせない。

つまり右に行っても左に行っても×××沢集落である。左はずっと下り道で、数キロの後に「一般的な公衆用道路」に至る。 おそらく道にこびり付いたゴムの匂いが、懐かしささえ感じさせるだろう。右は、さらに奥に入る。確か下に住む誰だかの田んぼ やら畑が残っており、その先には小さな橋と、橋無橋(はしなしばし)、そして、×××沢小学校跡地。

右、か。なんとはなしに、そう思った。

エンジンを駆る。どことなく、音が軽い気がする。右に曲がり、多少の下り道。左に折れて、まっすぐ。

視界が半分だけ開いて、左手に広い「田園跡」が見えた。以前、田をやめて畑にしようとしたが、失敗したらしい。 なすだかきゅうりだか、よくわからないが何かがなっていたような痕跡が残っていた。

無言でエンジンを駆る。無言だったのは最初から。では何を閉ざしたのか――?

思わずアクセルを緩め、しばらく無表情だった顔を、思い切り歪めた。何をしていた。心まで無言にしていた。 心を止めようとしていた。恐怖を閉ざそうとしていた。

怖いのか。怖くないわけがない。まだ何にも直面していないのに。臆病。

頭が巡る。怖いものは怖い。どうすればいいのか。未知のものに対する恐れを飲み込むことができない。

アクセルを吹かす。気持ち、そっと吹かす。だが甲高く吹かす。よし行こう、相棒。

そうとでも思わなければ、引き返すことはおろか、動くことすらできなくなりそうだった。

ガタガタという騒音が再開した。小さな、本当に小さな石橋を渡る。車一台分の長さもないが、それはかろうじてそこにあった。 正直、壊れてはいやしないかと心配したが、その杞憂はたった1秒で解決した。

その先には、高い木々のない、薮やら背の低い木やらの群生地。このあたりにも家が数件あったらしい。薮の中を覗けば 昔の家の残骸くらいは見つけられたかもしれない。そのぐらいの余裕はあってもいいかもしれない。数瞬の躊躇の後、黙って アクセルを踏んだ。

さて。次は難関、橋無橋だ。何のことはない、橋がないだけであるが。かつてはアーチ状の橋がかかっていたらしい。

小川なので、軽トラックなら渡れるといえばそれまでだ。雨さえ降っていなければ、渡れる。

ざぶん、と、突っ込んだ瞬間に意外と深そうな音がしたときはヒヤリとしたが、そこまでだった。その先は浅く、 難なく突破できた。

少々勾配のきつい上り坂を一気に駆け上り、広い野原が見える。小学校跡地だ。

野原の入り口あたりに車を止め、野原の中央付近に両の足を使って立ってみた。

もはやどこに校舎があってどこがグラウンドだったのか、解る由もない。すべては緩やかな傾斜のある野原と化している。 面影どころか、残骸ひとつすらなかった。

ふむ。どこからどこまで、薄らいではいるものの記憶の中のその通りであった。新しい家も、誰かの手が入った様子も、無い。 途中に分かれ道などあっただろうか? ――無い。

大きく、息をついた。

ここまで来て何も無い以上、引き返して――先ほどの分岐を反対側に行ってみるしかない、か。

安堵感と、どっしりとした重たい感触があった。

山アブを追い払いながら素早くドアを閉め、それでも入ってきた数匹の山アブは窓を細く開けそこから外に追い払ってやった。

軽トラックがぐるりと小学校跡地を一周し、もと来た道を引き返す。下り坂が急すぎて一瞬後輪の接地感が無くなったこと以外に さしたる問題は無かった。橋無橋という名のただの小川を横断し、一本道。車体が軽い。

事件はその直後だった。

なんとはなしに、周囲の山々を見回しただけだ。沢の奥のまた奥ということもあり、男の住む、沢下の集落に比べ、山はまるで 切り立ったかのように鋭角さを主張していた。ほんの数キロ奥に入るだけだが、沢下のなだらかな山々は、ここの山から見ればただの 丘でしかないだろう。

山に口がついていたら、なんと喋ったろう。

やい、人間。勝手にヒトの頭にモノを載せるな。

そうとでも言っただろうか。

どう思ったろうか。

自分の頭に、大きな大きな、御殿を建てられた山は。

それは間違いなく、ヒトの手による建造物だった。

二度、三度と瞬きをして、目を凝らした。

凝らせば凝らすほど、間違いなくそれは「家」で、御殿のような作りをしている事まで解ってしまった。

「はあぁ〜〜!?」

向かいの山の、お山の天辺に鎮座する御殿。

思わず窓を開け、ここぞとばかりに山アブがわんさと車内に押し寄せた。

2007/07/25

疑惑の集落(一)

ある小さな集落が集まったある小さな村がある。そこにはただ田園風景と萎びた建屋と山の緑色と空の青があるだけで、 そこに住む人々はある者は田を耕し、ある者は山に入り、ある者は町へ働きにでかける。だけ。

小さな幾つもの沢と大きな幾つかの沢が入り混じり、川沿いにというよりは山沿いに、幾つかの集落が点々というよりは 縦か横に細長く延びている。

昔は沢の奥の奥にまで集落は延びていたが、近代に入って徐々に沢奥(さわおく)の家は消え、今あるのは だいぶ沢下(さわしも)の家ばかりと、古い老人たちは言う。

ある時、沢の奥におかしな集落がある、と口にした者がいた。 その時は只の笑い話、冗談にしか聞こえなかったが、日を経るにつれその話は次第に真実味を帯びた。

その男は、その集落の中では、どちらかといえば若者のほうだった。

「沢の上手におら家(え)の山があんだけどよ、隣の山に家が建ってんのよ。ありゃ、あるわけねぇって よっく見てみたら、他にもなんぼかあるんだ。あそこはとっくの昔なくなった×××沢の集落のあったあたりじゃねぇかな。 あそこに昔住んでた人は、もうみんな年取って死んだって聞いたんだけど・・・孫でも移り住んだんかね?」

老人たちもその話を聞き、確かに、かつての×××沢集落があった場所らしい、と言う。 しかし、かなりの沢奥で、家などとっくに雪で潰れてなくなったはずだが・・・とも付け加えた。 家は真新しかったという。

噂は静かに広まった。

曰く、どこぞの芸術学校の生徒が学習の一環で移り住んでいる。

曰く、ある実業家がリゾートとして開発した。

曰く、医薬品製造会社の研究施設らしい。

曰く、とある宗教集団が移り住んできた。

噂は噂でしかなく、流れては消え、消えてはまた流れる。しかし噂が途絶えることはなかった。

誰も、見に行こうとする者がいなかったからだ。我々は穏便平和であり、何事も無ければ良いのだ。 見に行こうと沢奥に入って――万が一にも――誰かが帰ってこない、などという事は、ない。はずだ。

沢奥の集落には触れない、という暗黙の了解が流れた。噂のみが勝手に一人歩きするのは当然のことであった。

ある日、一番最初にその集落を発見した若者に尋ねた者がいた。

『おかしな集落』と言った。ただの『集落』なら解るが、『おかしな』とはどのように『おかしかった』のか?

「おかしな建物があって、その周りに家がポツラポツラと建ってたのよ。なんかやたらでっけぇアンテナ?ついててさ。 窓のとこチラっと見えたんだけど、なんか試験管とかビーカーみたいなのが並んでたしよ」

その話を聞いた老人は、これはいよいよ確かめねばならん、と思ったのか、一人の男に「使い」を頼んだ。

その男は好奇心旺盛ではあるが臆病なところがあり、常々見に行くか行くまいか悩んでいたが、偶然にも老人から頼まれ、 「頼まれた」という大義名分で臆病さを押し殺し、ドラマのような展開を心に描きながら沢奥へ向かった。

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